けいれん性便秘について
けいれん性便秘は腸の収縮が強すぎるため
最近増えている過敏性腸症候群のひとつが、けいれん性便秘です。
過敏性腸症候群は、ストレスのために腸の動きがおかしくなる
便通異常です。
便秘や下痢が続いたり、便秘と下痢をくり返すなど、いろいろな現れ方をします。
けいれん性便秘では、腸がストレスのために敏感になり、
収縮が強すぎるため、リズミカルな蠕動運動をしていません。
女性に多く、一〇代から五〇代まで幅広い年代にわたります。
けいれん性便秘は腸の収縮が強すぎるため
最近増えている過敏性腸症候群のひとつが、けいれん性便秘です。
過敏性腸症候群は、ストレスのために腸の動きがおかしくなる
便通異常です。
便秘や下痢が続いたり、便秘と下痢をくり返すなど、いろいろな現れ方をします。
けいれん性便秘では、腸がストレスのために敏感になり、
収縮が強すぎるため、リズミカルな蠕動運動をしていません。
女性に多く、一〇代から五〇代まで幅広い年代にわたります。
便秘のときには整腸剤と緩下剤を
便秘解消のための薬には、大きく分けて二つあります。
ひとつが整腸剤。腸のはたらきを整えるため、腸内細菌の
バランスをとる薬です。
消化酵素やガスを排除する成分も含まれています。
もうひとつは下剤。便秘解消のためには、刺激のゆるやかな
緩下剤を使います。以上が内服薬です。
市販薬を購入する場合、使い方を誤ると逆効果です。
飲むなら、整腸剤かゆるやかな緩下剤を説明書等に書かれている
適応量より少なめに。
同時に運動や食事にも注意が必要です。
効き目がないときには、適応量を飲むか作用の強い薬を飲みます。
それでも効かないようなら、医師に相談したほうがよいでしょう。
なにかほかの病気がかくれている可能性もあるからです。
効くか効かないかの判断は1か2週間続けてみてからです。
薬はいわば自然の流れに逆らって、むりやり排便させようというものです。
一気に解消しようと大量に飲むのは厳禁です。
また長時間のみ続けるのも危険です。
すっかり一般的に利用されるようになった漢方薬ですが、
本来はきちん診察を受けてて処方してもらうほうがよいものです。
薬を選ぶためには症状だけでなく、本人の体力の程度が重要です。
便秘というだけで薬は決められない漢方では単に便秘というだけで
はなく、体力と症状に合わせて薬を選びます。
便の状態や便秘による症状のほか、冷え性か否かなどでも、
薬は違います。
もしも体力のない人が、ある人用の薬を飲めば、腹痛や下痢など
を起こすこともありますから、注意してください。
気・血・水の流れを整える
漢方薬は、なにか一つ症状や病気に効くというものではなく、
全身の状態を整えます。
人間の体には気の流れ、水の流れ、血の流れがあると漢方では
考えます。
薬は、それらの流れを順調にするのが目約です。
よく誤解されるのですが、漢方薬にも副作用のようなものがあります。
これは合わない薬を飲むのが主な原因です。
市販の漢方薬もありますが、購入する場合には、薬剤店で相談を。
体力のある人は下剤効果のある薬、ない人は下剤効果のない薬を
選ぶとよいでしょう。
エキス剤といわれる錠剤や粉薬のほか、煎じて飲む生薬でもよいでしよう。
便秘薬(下剤)は、けっして安易に使うべきではありません。
結腸性便秘と直腸性便秘、それに一過性単純性便秘で
苦痛の強いときに限るべきです。
なんらかの病気があって起こる症候性便秘の場合は、
むやみに薬を使っていると、病気の発見が遅れ、
かえって病状を進行させてしまうことがあります。
また、ケイレン性便秘の人が用いると、はげしい下痢や
腹痛を引き起こします。
便秘薬を使用するときには、必ず便秘の原因が何かを
はっきり確認しておく必要があります。
また、便秘薬を初めて使用するときには、できれば医師の
指導を受けてください。
そうすれば的確な効果が得られ、むだが省けます。
便秘薬を使うときは、作用の弱いものから始め、
効かなかったら量をふやし、それでも効かなかったら
作用の強いものにかえるようにするのが原則です。
市販されている便秘薬は、全般に作用のおだやかなもの
ばかりですが、その成分をよく知り、自分に合ったものを
選ぶことが大切です。
市販の便秘薬に使われている成分の主なものは、
次のとおりです。
1、結腸刺激性下剤
大腸に刺激を与えて蠕動運動を起こさせるとともに、
水分の分泌を促し、便をやわらかくする作用のある薬
です。
フェノールフタレイン系、アントラキノン系、
ジフエニルメタン系などの種類に分かれますが、
作用の強いフェノールフタレイン系の薬は
市販薬には使われなくなってきています。
アントラキノン系の薬とは、大黄、センナ、カスカラ、
アロエなど、昔から便秘薬として使われてきた生薬か、
それから抽出したエキスがほとんどです。
いずれも作用はおだやかですが、量が多すぎると腹痛を
起こします。
ジフェニルメタン系は合成薬で、アントラキノン系の薬
より作用はおだやかです。
2、浸潤性下剤
かたい便に水分を浸透させ、便をやわらかくします。
作用が弱いので、多くはアントラキノン系の薬剤を配合
してあります。
3、膨張性下剤
水分を吸収して便をやわらかくし、その量を増やします。
多くは、アントラキノン系の薬を配合します。
4、塩類下剤
腸粘膜から水分を分泌させるとともに、蠕動運動を促します。
多くの市販薬は、これらの成分を幾つか配合して、作用をおだやか
にしています。
最も多いのは、アントラキノン系と浸潤性下剤とを配合したものです。
アントラキノン系の薬だけを3種類(センナ、カスカラ、ア□工)
合わせたのが「サラリンソフト」、センナの抽出成分で作った
ものが「プルゼニド」です。
便秘の治療と予防でいちばん大切なのは食生活を正すことです。
いろいろな方法を試みたのによくならないと嘆く人の多くは、
食生活がまちがっている場合がずいぶんあります。
朝食抜きの人がふえています。いちばん便意の起こりやすい
のが朝食後で玄から、朝食を食べなくては、便憲の起こる
きっかけがつかめません。
それに、暴飲暴食や深夜の飲食も控えてください。
どっさり飲み食いすれぼ、胃腸はオーバーワークになりますし、
夜おそく飲食すると、胃腸が休むべきときに働かされるため、
リズムを狂わされてしまいます。
便秘を治すには、胃腸の働きにリズムをつけてやることが
重要で、そのためには規則正しい食生活を心がけなくては
なりません。
また、栄養のバランスがとれた食事をとることも大切です。
便秘に悩まされどおしの人は、まず自分の食生活が
まちがっていないかどうか?
次の3点をチエックしてください。
1、栄養バランスのとれた食事を規則正しくする。
2、食物繊維の多い食品をたくさんとる。
3、水分が不足しないようにする。
便秘の人が食事をとるうえで最も気をつける点は、食物繊維の
多い食品を十分にとることです。
食物繊維というのは食品に含まれる消化吸収されない成分で、
言いかえれば便の材料になる成分です。
大腸の運動が弱くて便秘をしている人が食物繊維の多い食品を
とると、便がたくさんたまってぐあいが悪いのではないかと
思われますが、それは逆です。
便の量がふえることによって大腸に刺激を与えますから、
大腸の運動が高まって、便を送り出す働きが強まります。
また、直腸に便が来たのを感じとる神経が鈍くなっている人
にとっても、便の量がふえれば、それだけ感じやすくなって
便意を起こし、大腸の運動も活発化します。
食物繊維の持つもう一つの効用は、水分を吸収して便をほど
よいやわらかさに保つことにあります。
そのため、通じがスムーズにつきます。
また、食物繊維にはビフィズス菌と腸内細菌の中の善玉菌
だけをふやす働きがあります。
ビフィズス菌は糖分を分解して乳酸などの有機酸を
発生しますが、有機酸は腸を刺激して運動を促し、
便通をよくする働きがあるのです。
食物繊維は野菜、海草、きのこ、果物、いも類、豆類、
精白していない穀物などに多く含まれています。
中でも、野菜、海草、きのこはエネルギーがほとんど
ないので、太りすぎの人でも安心して食べられます。
そのうえ、体の働きにたいせつなビタミンやミネラルも
豊富です。
漢方薬は、その人の体力の程度や、あらわれるいろいろな症状
によって、薬を選び分けます。
便秘に効く処方といっても、必ずしも下剤が含まれている
わけでなく、体の働きを高めることによって便秘を改善する
処方のものもあります。
自分に適した薬を用いれば、漢方薬はとてもよく効きます。
一般的にいって、漢方薬は体質改善を主眼としているので、
しばらくつづけているうちに徐々に効果があらわれてきます。
漢方薬は本来、せんじて服用しますが、最近はエキス剤が
市販されているので、それを利用するのもいいと思います。
体力のある人の漢方薬として、下剤の大黄の入った薬を使う
とかなりの速効性があります。
便秘 男性より女性が多い理由
便秘と下痢に関して調べると、下痢で病院に行くのは圧倒的に
男性が多く、便秘で行くのは女性が大多数です。
このこと一つをとっても、便秘が女性に多いことが
裏づけられます。
その理由は、いったいどこにあるのでしょうか?
最も重要なのは、ホルモンの作用であると考えられます。
女性の月経と排卵のリズムは、主に卵胞ホルモンと
黄体ホルモンの二つの働きによってコントロールされています。
月経から排卵までは卵胞ホルモンが主役、排卵から月経までは
黄体ホルモンが主役の座をつとめます。
このうち黄体ホルモンには、大腸の蠕動が起こるのを抑制する
作用があります。
それが女性に便秘を起こしやすくする原因ではないかと
考えられています。
つまり、排卵から月経までの黄体ホルモンが主役の時期が、
便秘になりやすい時期というわけです。
月経が始まるころになると通じがつくという女性が少なくありません。
それに加えて、女性は筋力が弱く、いわゆる無力体質あるいは
それに近い人が多いものです。
そのため、胃や内臓も下垂していて、大腸の便を送り出す運動の
起こり方も弱いのです。
いきんだときの腹圧のかかり方も、不十分な人が多いでしょう。
女性は男性にくらべて食事の量が少なく、特にダイエットを
心がけていたりすれば、その傾向が強まります。
その結果、便の量が少ないということも、便秘を起こす原因の
一つにあげられるでしょう。
さらに、神経がこまやかなので、ちょっとした環境の変化など
にも左右されて、便秘が起こりやすいということも考えられます。
また、朝食後のトイレのラッシュアワーにぶつかると、女性、
特に家庭の主婦の場合は便意をがまんしなければならないこと
が多いという状況も、問題を大きくしているようです。
妊娠中だからといって、便秘対策に変わりはないのですが、
ただ一つ気をつけなければならないのは、便秘薬の使用です。
むやみに便秘薬を使うと下痢を起こし、その刺激で子宮収縮が
始まり、流産や早産を招く危険があるからです。
妊娠中の便秘薬の使用は、必ず医師の指示に従ってください。
最近は、副作用もほとんどなく、効き方もおだやかな薬が
開発されていますから、妊娠中でも安心して使えます。
ただし、用いる量は医師の指示をきちんと守り、
量を守らなければいけません。
飲食物でも、下痢を起こすようなものは、気をつける必要が
あります。
冷たい牛乳を飲むと必ず下痢をするという人は、牛乳
を温めて飲むか、一時期がまんしなければなりません。
つわりの時期は、物の食べ方が少ないので、便通が
2から3日に1回になっても、心配することはありません。
通じがないからといって、胎児に害を及ぼすということは
ないからです。
おなかが張って苦しいということでもあれば、そのときに
医師に相談して、便秘薬を処方してもらいます。
つわりのときは、水けのあるものが比較的食べやすいので、
果物をよく食べるようにしてください。
そうすれば、水分と食物繊維を補給することになり、
便秘の予防に役立ちます。
妊娠中は、おなかの赤ちゃんのことを心配し運動不足に
なりがちですが、逆にそれが便秘を起こす原因の一つに
なることもあります。
流産の心配など、異常がなければ、散歩や軽い家事などで
積極肘に体を動かしましょう。
そうすればおなかの血行もよくなり、腸の働きも高まって、
便通にもよい影響を及ぼすはずです。
妊娠中も、ふだんと同じように、排便習慣をつけることと、
食事の注意を守ることによって、便秘の改善をはかってください。
妊娠中は特に便秘をしやすくなる
便秘に関する限り、八ンデを背負っている女性ですが、
妊娠をすると、なおのこと便秘がちになります。
その最も大きな理由は、ホルモンの作用にあります。
排卵が終わると、黄体ホルモンが主役となるため便秘が
起こりやすくなります。
そのときに妊娠が成立すると、黄体ホルモンの働きは
ますます高まります。
この状態は、妊娠4ヵ月に入るころ、つまり、つわりの
終わるころまで持続しますから、その間、便秘を
しやすくなります。
加えて、この時期は、つわりのために物が十分に食べられ
なくなるせいで便の量も少なくなり、ますます便秘がちに
なるのです。
その後、黄体ホルモンは主役の座をおりますから、
通じはつきやすくなります。
つわりもおさまって食欲も進み、その結果、便の量もふえます。
これも便通を起こすのに好都合です。
ところが妊娠6ヵ月ころになると、子宮がぐんぐん大きくなるため
腸が圧迫され、再び便秘が起こりやすくなります。
同時に血管も圧迫されるため、下半身に血液のウッ滞が起こります。
それが痔核を誘発したり、悪化させたりして、脱肛(痔核が肛門の外
に飛び出して括約筋に締めつけられ、元に戻れなくなってとても
つらい思いをする)を起こす例も少なくありません。
こうして、痔が悪化するために排便を控え、便秘を助長すると
いうこともあるようです。
便秘薬を正しく便うための基本
1、ほかの病気で医師の治療を受けている人や、なんらかの薬を
飲んでいる人は、必ず医師に相談してください。
2、はげしい腹痛、吐きけ、嘔吐のある人は服用してはいけません。
まず医師の診察を受けるべきです。
3、妊娠中の女性、その可能性のある女性は医師に相談しましょう。
4、きめられた量、飲み方は必ず守ること。
特に飲みすぎは厳禁です。
5、医師の処方した薬は、けっして他人にあげたり、他人から
もらったりしてはいけません。
6、便秘薬を飲んで、はげしい腹痛を伴う下痢や、嘔吐、発疹など
があらわれたら、すぐに医師に相談します。
7、1週問ぐらい飲んで、効果の見られないときには、医師や薬剤師
に相談しましょう。
8、医師の出す薬は作用が強いですから、市販の薬と同じに考えて
勝手に量をふやすのはとても危険です。
便秘薬は癖になるといわれます。確かにそのとおりで、
むやみに続けていると、しだいに効き方が悪くなり、
量が増えてきます。
便秘薬なしには、排便できなくなる人もいます。
便秘薬を多量に飲むと、大腸の運動がはげしくなって、
下痢を起こします。
下痢を繰り返していると、大腸に炎症が起こるため、
便は全部排出されているにもかかわらず、
便が残っている感じがあり、便意を覚えます。
そのためまた下剤を飲み、量がどんどん増えて
いってしまうというケースが少なくありません。
下剤性結腸症候群と呼んでいるのがそれです。
こういう状態になるのは、たいてい神経質な人たちです。
毎日排便しないと気分が悪く、なんとしても排便しないと
気がすまないのです。
初めは通じのない日だけ便秘薬を飲んでいたのが、しだいに
回数がふえて、量も多くなって毎日多量に飲むようになるのです。
この人たちには、なるべく薬に頼らず、生活や食事の改善で
排便習慣がつくようにもっていきます。
精神的な要因が強いのでなかなか治りにくく、心身症の専門医や
精神科医の指導が必要な場合もあります。
一方、排便に無関心なタイプで、便秘していても気にせず、
数日しておなかが張って苦しくなると、便秘薬を飲んで排便する
人たちがいます。
薬だけに頼っているせいで、やはり徐々に薬の量がふえていって
しまいます。
この人たちは、生活と食事の指導をきちんとして実行させれば、
排便の習慣がついて、薬をやめることができます。
つまり、便秘治療の主役を薬にまかせてしまうと、癖になって
薬の量がふえていくのです。
主役を生活と食事におき、便秘薬は排便習慣をつけるための脇役に
おいておけば、癖になることはありません。
またそうすれば、薬の量を減らしていくことができ、
副作用もほとんど心配いりません。
肛門の近いところに便が詰まって出にくくなっているときには
浣腸を行います。
また、便がコチコチに固まって、浣腸をしても便が出ないと
いうときには、指を使って便をかき出す、用指摘便を試みるのも
いいと思います。
浣腸の効果はてきめんですが、2から3日通じがないからといって、
むやみに用いるべきではありません。
浣腸を繰り返していると、癖になって浣腸をせずには排便でき
なくなったり、逆に直腸粘膜が過敏になって、1日に何度も
トイレに行きたくなったりします。
人によっては下痢がつづくこともあります。
1、液の入った容器を、体温よりやや熱いお湯(38から40度)に
つけて温めます。
2、自分で浣腸するときには、容器を持ってトイレに入り、
便器にすわるかしゃがんで、肛門をゆるめます。
3、少量の浣腸液を押し出し、器具の先端と肛門をぬらしたあと、
ゆっくりとさし入れ、注入します。
4、液が流れ出ないようにトイレットペーパーで肛門を押さえて
器具を抜きとり、少なくとも3分間は我慢します。
できるだけ我慢をしたほうが効果的です。
便秘で浣腸を子どもや病人にしてあげるときの方法
1、腰の下に大きめのビニールを敷き、
便器とティッシュペーパーを用意します。
2、左側を下にして側臥させ、エビのように体を曲げて
おしりを突き出した姿勢をとらせます。
3、浣腸液を少量押し出して、器具の先端と肛門をぬらし、
静かにさし入れて、液を注入します。
4、液が流れ出ないようティッシュペーパーで押さえて
器具を抜き、そのまま3分間くらい我慢させます。
5、あおむけに寝かせて便器を当て、排便させます。
用指摘便の仕方
1、きき手にゴム手袋をはめるか、人さし指に指サックをします。
2、自分でするときには、便器にすわったり、しゃがんだ姿勢
で行います。
3、手袋の上から人さし指にオリーブ油を塗って滑りをよくし、
肛門の力をゆるめて指をさし入れ、固まっている便を砕き、
少しずつかき出します。
病人などにしてあげるとぎは、下にビニールを敷き、
左側を下にして、エビのように体を丸めておしりを突き出す姿勢を
とらせます。便器やティッシュペーパーを用意し、自分でするのと
同じようにかき出します。
出しづらくても、いきませないようにしましよう。
赤ちゃん(乳児・新生児)の便秘の原因 食事について
赤ちゃん(乳児・新生児)は、1日に1から3回、やわらかい便を
するのが普通です。中には2から3日に1回という場合も
ありますが、苦痛なく排便できれば、便秘と考えなくて
かまいません。
原因を考えてみなくてはならないのは3日以上排便のないときで、
このときは小児科医の診察を受けるようにしてください。
毎日排便があったとしても、便がかたくて、いくらいきんでも
十分に排出しないとか、肛門を傷つけるようなことがあったら、
これはもう便秘です。
早急に原因を見つけて、対策を講じなくてはなりません。
まず考えなくてはいけないのは、母乳やミルクの不足です。
母乳の場合には、足りているかどうかがわかりにくいのですが、
体重のふえ方が悪い、お乳をいつまでも離さないときなどは、
母乳不足を考え、ミルクの量を足さなければいけません。
人工乳の場台には、薄めすぎていることも考えられますから、
規定の濃さにしているかどうかを確かめてください。
湯ざましや果汁の与え方が不足していないかも考えてみましよう。
離乳期に入った赤ちゃん(乳児・新生児)でしたら、卵、魚、肉など
のタンパク質の食品だけを与えていると、カスがありませんから、
便が少なくなって便秘をします。
野菜や果物を多く与えるようにしましょう。
水分の与え方が不足していないかも、点検してください。
幼児期の便秘は、消化のいいものだけを食べて、便の材料となる
食物繊維のとり方が不足しているのでないかを、まず考えなくては
なりません。
甘いジュースやお菓子を間食しているために、食事の食べ方が少なく、
食物繊維が不足して便秘をするという例が、よく見られます。
赤ちゃん(乳児・新生児)に母乳が不足しているときには、人工乳を
足して混合栄養にします。
人工栄養の場合には、濃さや量を規定どおりに改めます。
それだけで、たいてい赤ちゃん(乳児・新生児)の便秘がよくなるものです。
母乳やミルクが足りているのに赤ちゃん(乳児・新生児)が便秘をする
ときには、みかん汁、トマト汁、りんご汁を与えます。
そのままの濃さ、あるいは2、3倍に薄めて、1回に20から50mlずつ、
1日2から3回与えます。
5%ぐらい砂糖を加えると、より効果的です。
排便の様子を見ながら、その量を調節します。
ただの砂糖水、はちみつ水(5-10%の濃さ)を与えても、
便がやわらかくなり、通じがつくものです。
また市販のマルツエキスを使用するのも効果があります。
離乳期の赤ちゃん(乳児・新生児)は、果物、野菜、海草など、食物繊維の
多い食べ物を与えるようにしましょう。
寒天と果汁で作ったゼリーに、砂糖で甘みをつけて食べさせるのも
いいです。
幼児期になれば、便秘対策は大人の場合と同じです。
食物繊維の多い食品をたくさん食べさせるようにして、毎朝、食事のあとに
トイレに行く習慣をつけさせましょう。
水分を十分にとらせるようにすることもたいせつですが、清涼飲料など
砂糖の入った飲み物ばかりを与えると、それで満腹になって、食事が
食べられなくなります。
食事の工夫をしてもよくならないときは、こより浣腸で排便させましょう。
大きな子どもでしたら、市販の浣腸器で浣腸を行います。
赤ちゃん(乳児・新生児)の時から頑固な便秘がつづいたり、いろいろ対策を
行ってもあまり効果が見られない場合には、なんらかの病気や異常が
考えられます。
また幼児期の便秘は、しつけがうまくいっていないとか、精神的なトラプルが
原因していることもあります。
生まれたばかりの赤ちゃん(乳児・新生児)で、しばらくたっても便通がない
ときは、生まれつき肛門がふさがっている「鎖肛」が疑われます。
赤ちゃん(乳児・新生児)から頑固な便秘がつづくときに考えられるのは、
「ヒルシュスプルング病」です。
結腸から直腸へつながる部分にある便意を感じる神経がなく、しかも
その部分が細くなっているので、その上の結腸に便がたまってしまって
便秘になります。
先天的な病気ですから手術を行い、そのあと下剤を使用して排便をはかります。
このほか、甲状腺機能低下症、精神遅滞、脳性マヒなどのこともありますから、
早めに専門医の診察を受けておきましょう。
幼児期には排便のしつけがうまくいかなかったり、親の関心をひくために
便秘になることもあります。
おもらしをして厳しくしかられたりすると、それが心に残って便意をがまん
するために便秘になったりします。
また、知的発達のおくれが原因になっていることもありますし、肛門が切れて
痛みがあり、排便をがまんして便秘になることもあります。
弛緩性便秘について
大腸(結腸)の緊張がゆるんでいて、蠕動運動が弱いために起こります。
虚弱体質とか無力体質といわれる人に多く、内臓下垂を伴います。
年老いたり、病気のあとなどで、体力の低下した場合にも起こります。
程度の差はありますが、いわゆる便秘症の多くはこのタイプです。
症状はあまり出ないのですが、長くつづくと、おなかが張る、
ガスがたまっておなかが痛む、食欲がなくなる、などの症状が
見られます。
一般に、自律神経の働きが悪いために、頭痛、頭重、めまい、
肩こり、手足の冷え、疲れやすさ、だるさなどの
症状を伴います。
便はだいたいがかたく太くなります。
直腸性便秘について
便が直腸に達すると、神経がこれを感じとって、便意が起こります。
ところが、その神経が鈍くなっているために、便意が起こらず、
大腸の蠕動運動も始まらないで排便困難になるのがこのタイプの
便秘です。
朝トイレに行く時間がなくてがまんしたり、痔のためこ排便を
抑えたりしているうちに、神経が鈍くなり、便意を感じにくく
なるのです。
高齢者や全身衰弱の人にも起こりやすく、浣腸を繰り返すことも
原因になります。
便はコチコチに固まって、裂肛(切れ痔)を起こすことが、
よくあります。
高齢者になると便秘の人がふえます。10年刻みの便秘患者の
割合が、71歳以上になると急激にふえています。
ほかの調査でも、70代になると便秘患者が増えると言われており、
70才前後の高齢者の便秘患者の増加する一つの境目になっている
ものと思われます。
どうして高齢者になると便秘が増えるのでしょうか?
その理由は幾つか考えられます。
1、歯が弱ったり、消化力が低下するために、やわらかい、
消化のいいものだけを食べるようになります。
しかも、食べる量全体が少なくなりますから、カスが少なく、
便の量が減ります。
2、体の筋肉も衰えてきますから、内臓も下垂ぎみになります。
そのせいで蠕動の起こり方も弱くなって、便を運搬する能力も
低下します。
3、いきむ力も弱くなります。
4、神経も鈍くなり、胃・大腸反射や直腸.結腸反射がなかなか
起こらず、便意も感じなくなります。
5、体を動かさなくなるので、運動不足から全身の筋力の低下を
招きます。また血行も悪くなって、腸の働きも低下します。
6、ガスの吸収能力が低下するために、おなかが張ったりゴロゴロする
など、便秘に伴う症状が出やすくなります。
7、大腸ガン、大腸憩室、過長結腸症、糖尿病、脳血管障害、痔など、
便秘の原因になる病気がふえます。
これらの原因がいろいろ重なり合って、高齢者の便秘が増えるのだと
考えられます。
高齢者の便秘対策
高齢者の便秘で特に気をつけなくてはいけないのは、いろいろな病気が
あるのかもしれないということです。
腸のX線検査(注腸X線検査)や内視鏡検査を行って、大腸ガンや大腸憩室など、
大腸の病気のないことを確かめます。
また、全身の検査も一通り行って、それまで気づかずにいた病気がなかったか
などを、きちんと確認しておかなくてはなりません。
高齢者になりボケが始まると、便意に気づかなくなったり無視したりする
ために便秘になることがありますから、その点についてもチエックして
おく必要があります。
こうした病気や異常がなければ、たいていは結腸性便秘あるいは
直腸性便秘です。
高齢者の便秘では、ほとんどこの両者が重なり合っています。
便秘治療の原則は、高齢者の場合でも変わりありません。
毎日きまった時間に排便の習慣をつけることが肝心で、生活と食事の
改善を行います。
高齢者が特に注意しなければならないのは、次にあげる点です。
1、歯が悪くなり、消化力が低下したからといって、消化のいい
やわらかいものばかり食べず、食物繊維の多いかたいものも食べ
なければなりません。
消化力が低下した分は、よくかむことで補えば、歯や歯ぐきを
丈夫に保つこともできます。食物繊維をたくさんとることは、
便秘だけでなく成人病(生活習慣病)を予防するうえでも大切です。
2、便をやわらかく保つよう、水分は十分にとっておかなくてはなりません。
夜間トイレに起きるのがいやだからと、水分を控える人がいますが、
これは便秘を助長するだけでなく、血液を濃くして脳梗塞や心筋梗塞の
危険を高めたり、ボケを招くもとにもなります。
3、どうしても運動不足になりがちなので、日常生活の中で積極的に体を
動かす努力をする。散歩や軽い体操、庭仕事など、体を使う作業をして
筋力を強めれば、大腸の運動も高まり、いきむ力も強まります。
4、マッサージ、指圧、体操など、便意を起こさせる努力も大切です。
特に腹筋を鍛える体操は励行するようにしてください。
5、牛乳は腸の運動を高めて便意を起こさせるとともに、お年寄りに大切な
タンパク質やカルシウムを補給する意味でも格好の食品です。
6、そして、なによりも、便意が起こったらすぐにトイレに行って、
便意のタイミングを逃さないようにしましょう。
便秘 高血圧について
便秘は、高血圧を助長する原因の一つであるといわれています。
高血圧の治療のためにも、便秘を改善しておくことは大切です。
また逆に、高血圧で降圧剤を飲んでいる人の場合、降圧剤の
せいで便秘を起こすことがあります。
血圧を下げる薬の中でも、降圧利尿剤は体内の水分を多く
排泄する作用がありますから、水分不足になり、
便が固まって便秘を起こしやすいのです。
降圧利尿剤を使用中の人は、水分が不足しないように
しなければなりません。
高血圧の人にとって、便秘がこわいのは、脳卒中の引き金に
なることです。
トイレに入って、排便のためにいきむのは、腹圧をかける
ために血圧をかなり引き上げます。
ちょっといきんだだけで最大血圧が60から70㎜Hg上がると
いわれるほどですから、便秘のせいで強くいきめば100㎜Hg
くらい簡単に上がってしまいます。
これでは脳の血管に強い圧力がかかり、脳出血を起こす危険が
ぐっと増します。
高血圧の人は便秘を早く改善し、常に便通をととのえておくよう
努力する必要があります。


これはもはや「大人の絵本」
イラストがかわいい。
毎日の健康状態がウンコで分かる!!