便秘薬 癖にならない上手な便い方
便秘薬は癖になるといわれます。確かにそのとおりで、
むやみに続けていると、しだいに効き方が悪くなり、
量が増えてきます。
便秘薬なしには、排便できなくなる人もいます。
便秘薬を多量に飲むと、大腸の運動がはげしくなって、
下痢を起こします。
下痢を繰り返していると、大腸に炎症が起こるため、
便は全部排出されているにもかかわらず、
便が残っている感じがあり、便意を覚えます。
そのためまた下剤を飲み、量がどんどん増えて
いってしまうというケースが少なくありません。
下剤性結腸症候群と呼んでいるのがそれです。
こういう状態になるのは、たいてい神経質な人たちです。
毎日排便しないと気分が悪く、なんとしても排便しないと
気がすまないのです。
初めは通じのない日だけ便秘薬を飲んでいたのが、しだいに
回数がふえて、量も多くなって毎日多量に飲むようになるのです。
この人たちには、なるべく薬に頼らず、生活や食事の改善で
排便習慣がつくようにもっていきます。
精神的な要因が強いのでなかなか治りにくく、心身症の専門医や
精神科医の指導が必要な場合もあります。
一方、排便に無関心なタイプで、便秘していても気にせず、
数日しておなかが張って苦しくなると、便秘薬を飲んで排便する
人たちがいます。
薬だけに頼っているせいで、やはり徐々に薬の量がふえていって
しまいます。
この人たちは、生活と食事の指導をきちんとして実行させれば、
排便の習慣がついて、薬をやめることができます。
つまり、便秘治療の主役を薬にまかせてしまうと、癖になって
薬の量がふえていくのです。
主役を生活と食事におき、便秘薬は排便習慣をつけるための脇役に
おいておけば、癖になることはありません。
またそうすれば、薬の量を減らしていくことができ、
副作用もほとんど心配いりません。