高齢者の便秘について
高齢者になると便秘の人がふえます。10年刻みの便秘患者の
割合が、71歳以上になると急激にふえています。
ほかの調査でも、70代になると便秘患者が増えると言われており、
70才前後の高齢者の便秘患者の増加する一つの境目になっている
ものと思われます。
どうして高齢者になると便秘が増えるのでしょうか?
その理由は幾つか考えられます。
1、歯が弱ったり、消化力が低下するために、やわらかい、
消化のいいものだけを食べるようになります。
しかも、食べる量全体が少なくなりますから、カスが少なく、
便の量が減ります。
2、体の筋肉も衰えてきますから、内臓も下垂ぎみになります。
そのせいで蠕動の起こり方も弱くなって、便を運搬する能力も
低下します。
3、いきむ力も弱くなります。
4、神経も鈍くなり、胃・大腸反射や直腸.結腸反射がなかなか
起こらず、便意も感じなくなります。
5、体を動かさなくなるので、運動不足から全身の筋力の低下を
招きます。また血行も悪くなって、腸の働きも低下します。
6、ガスの吸収能力が低下するために、おなかが張ったりゴロゴロする
など、便秘に伴う症状が出やすくなります。
7、大腸ガン、大腸憩室、過長結腸症、糖尿病、脳血管障害、痔など、
便秘の原因になる病気がふえます。
これらの原因がいろいろ重なり合って、高齢者の便秘が増えるのだと
考えられます。