高齢者の便秘対策
高齢者の便秘対策
高齢者の便秘で特に気をつけなくてはいけないのは、いろいろな病気が
あるのかもしれないということです。
腸のX線検査(注腸X線検査)や内視鏡検査を行って、大腸ガンや大腸憩室など、
大腸の病気のないことを確かめます。
また、全身の検査も一通り行って、それまで気づかずにいた病気がなかったか
などを、きちんと確認しておかなくてはなりません。
高齢者になりボケが始まると、便意に気づかなくなったり無視したりする
ために便秘になることがありますから、その点についてもチエックして
おく必要があります。
こうした病気や異常がなければ、たいていは結腸性便秘あるいは
直腸性便秘です。
高齢者の便秘では、ほとんどこの両者が重なり合っています。
便秘治療の原則は、高齢者の場合でも変わりありません。
毎日きまった時間に排便の習慣をつけることが肝心で、生活と食事の
改善を行います。
高齢者が特に注意しなければならないのは、次にあげる点です。
1、歯が悪くなり、消化力が低下したからといって、消化のいい
やわらかいものばかり食べず、食物繊維の多いかたいものも食べ
なければなりません。
消化力が低下した分は、よくかむことで補えば、歯や歯ぐきを
丈夫に保つこともできます。食物繊維をたくさんとることは、
便秘だけでなく成人病(生活習慣病)を予防するうえでも大切です。
2、便をやわらかく保つよう、水分は十分にとっておかなくてはなりません。
夜間トイレに起きるのがいやだからと、水分を控える人がいますが、
これは便秘を助長するだけでなく、血液を濃くして脳梗塞や心筋梗塞の
危険を高めたり、ボケを招くもとにもなります。
3、どうしても運動不足になりがちなので、日常生活の中で積極的に体を
動かす努力をする。散歩や軽い体操、庭仕事など、体を使う作業をして
筋力を強めれば、大腸の運動も高まり、いきむ力も強まります。
4、マッサージ、指圧、体操など、便意を起こさせる努力も大切です。
特に腹筋を鍛える体操は励行するようにしてください。
5、牛乳は腸の運動を高めて便意を起こさせるとともに、お年寄りに大切な
タンパク質やカルシウムを補給する意味でも格好の食品です。
6、そして、なによりも、便意が起こったらすぐにトイレに行って、
便意のタイミングを逃さないようにしましょう。